英検1級一次試験の構成
公益財団法人日本英語検定協会によると、英検1級1次試験の構成は
筆記(リーディング+ライティング)100分、リスニング35分
出題形式は
リーディング
短文の空欄補充 25問 4つの選択肢から選ぶ
長文の空欄補充 6問 4つの選択肢から選ぶ
長文の一致選択 10問 4つの選択肢から選ぶ
ライティング
指定されたお題についての英作文を書く 1問 記述式
リスニング
会話の内容についての質問に答える問題 10問 4つの選択肢から選ぶ
説明文等の内容についての質問に答える問題 10問 4つの選択肢から選ぶ
アナウンス等の内容についての質問に答える問題 5問 4つの選択肢から選ぶ
インタビューの内容についての質問に答える問題 2問 4つの選択肢から選ぶ
引用元:1級の試験内容 | 英検 | 公益財団法人 日本英語検定協会 (eiken.or.jp)
となっています。
攻略の順番 長文を制する者は英検1級を制す
タイトルでは長文から攻略をしたほうがいいと書いたのですが、個人的に得点源になると思った問題は英作文でした。
英作文が得点源なのに一番最初に長文の攻略をお勧めする理由は、受験失敗の一番の原因だと思われる長文で時間を使いすぎて英作文を書く時間が少なくなってしまう問題を解決するためです。
ここでは、長文を読むときの時短テクニックを紹介します

↑の図は設問が3問の長文問題の図ですが、読む順番は
設問1の問題文と選択肢
題一段落から第二段落の中盤くらいまで
設問2の問題文と選択肢
第二段落から第三段落
設問3の問題文と選択肢
第3段落中盤から第四段落
といった手順で読み進めることをお勧めします
この読み方をするメリット3選
1 設問で聞かれていることに集中して本文を読むことができる
例えば、設問1では地球温暖化の定義を聞かれているので、本文中の「地球温暖化と
は~」で始まる文章を探すことができれば、その後の文が答えである可能性が高いでし
ょう
2 設問を読むことで本文の内容を推測できる
例えば、この問題の場合は地球温暖化と出てきた時点で、温室効果ガスの抑制、レジ
袋の有料化、ペーパーレス化、自然災害等のキーワードが出てくるのではないかと予想
しながら本文を読むことができます
そうすることで、分からない単語が出てきたとしても内容を推測することができます
3 設問と関係ない本文を読み飛ばすことができるので回答時間を時短することができる
例えば、設問3では本文中の「考える」「予測する」「将来」等のキーワードが含ま
れる文章を探すことができれば、その文中に答えがある可能性が高いので、答えを見つ
けて解答した時点で次の問題に移ることができます
英検1級の場合はほとんどの問題で設問と本文中の答えが書かれている場所は対応しているので設問が4問の長文問題も同じ要領で時短をすることができます。
この読み方に慣れるまではやりにくさもあると思いますが、慣れれば時短効果は抜群です。
長文で75%位の精度を保ったままできるだけ早く解答して英作文
英作文攻略 失敗パターン6選と対策方法
リーディングで時短に成功して、英作文を書く時間を作れたと想定して、英作文の失敗パターンを6パターン紹介し、その原因を分析して対策方法を提案します。
【失敗パターン6選】
1お題で聞かれていることが分からない
2文章の書き出しで詰まる
3主張を支えるための事例が思い浮かばない
4スペルミスをする
5各段落のバランスが悪くなる
6書くスピードが遅く時間が足りなくなる
これは私が実際に失敗したときのパターンなのですが、多くの人にも当てはまる失敗パターンなのではないでしょうか。
【原因と対策】
1お題で聞かれていることが分からない一番の原因は単語(特に名詞)の意味が分からないことだと思われます。
例えば:お題「〇を認めないことは人権侵害である」 これについて賛否を述べよ
と出題された時に、〇の意味が分からないとお題の趣旨に沿った文章は書けません。
今回の場合〇は安楽死という単語なのですが、英検1級ではこのレベルの単語が出てきます。
私は経済制裁という単語の意味が分からず、あと一歩のところで合格を逃したことがあります。
この問題への対策方法は、お題の出題傾向の分析です
英検1級の過去問、英作文問題完全制覇、英検1級面接第特訓
私はこの3冊の中で出題されるお題の分野、質問の聞き方を分析して分からない単語をできるだけ減らす取り組みと分からない単語が出た時のための問われやすいテーマを分析しました。
2文章の書き出しで詰まる原因は、ひな形が定まっていないことが原因です。
この場合はアドリブのような状態になるので一度フリーズすると、そこから立て直すことが難しくなります。
この問題への対策方法は、書き出しのひな形を作った後に書き出しを書いて書いて書きまくることです。
私は「このテーマに対しては多くの議論がある。」というひな形を作って何度も紙に書いて書き出しで詰まらないようにしました。
このひな形にした理由は、英検1級では「経済発展と自然保護」「プライバシーの保護とテロ対策」のような、どちらを支持しても正当性があるお題が多く出題されていたので「多くの議論がある。」と書けば大体の場合に当てはまると考えたからです。
3主張を支えるための事例が思いつかない原因はお題で聞かれていることが、自分の生活や経験からかけ離れているからだと思われます。
例えば、「発展途上国に対する経済支援を増額するべきだ」というお題に対して、エピソードがない状態で書き始めると
私は途上国に対する経済支援を増額するべきだと思います
その理由は...。(思いつかない)
となってしまいます。
この問題を解決するためには、お題と自分の人生経験の間にある共通点を探して、そのエピソード を根拠にするというものです。この考え方は二次試験の面接対策でネイティブの先生に教えてもらったことなので皆さんの参考になると嬉しいです。
例えば、
今100円均一で安くて質の良い商品を買うことができる
100円均一は中国製の商品がほとんど
中国は発展途上国だった
日本は過去の中国に対して経済援助を行って中国の経済発展をサポートした
という材料があれば、
私は途上国に対する経済支援を増額するべきだと思います
その理由は、発展途上国の生産能力が上がると日本の消費者は安くて質の良い商品を購入することができるからです。
例えば過去、日本政府は発展途上国だった中国に対して経済援助を行い、中国の経済発展を支えました。
その結果、中国は経済発展に成功し、日本の消費者は100円均一等で中国から輸出される安くて質の良い商品を購入することができるようになりました。
よって、私は途上国に対する経済支援を増額するべきだと思います
と自分の経験を交えて文章を書くことができます。
4スペルミスをする原因は、その単語を書き慣れていないことが原因だと思います。
この問題への対処法は、
書き慣れた簡単な単語だけを使って英作文を作ることが対策になると思います。
英検1級英作文の評価項目は内容、構成、語彙、文法なので、語彙で難しい単語を使ってスペルミスをして減点されるギャンブルをするよりは、内容、語彙、文法で大きなミスを減らして構成で得点を伸ばす作戦の方が手堅いので良いと思います。
5各段落のバランスが悪くなる原因は、各段落で書く行数を前もって決めていないからだと思われます。
私は↓の分量を目安に英作文を作っていました。

英検1級の英作文では単語数の制限があって、200単語から240単語以内で書かないといけないのですが、自分の筆記の文字数を数えた時に2行余らせると丁度200文字位だったので確実に描き切るためにあえて2行余らせるようにしていました。
英作文 設問の種類16パターン
過去問を分析した結果、私は設問の種類を16パターンに分類して各パターンの主張の構成をテンプレにしました。
1:Should be ban 系 やるべき系 やらないべき系 禁止促進系
質問に対する私の答えは〇のような条件だとyesですが例外もあります
第一に私は〇を廃止するべきだと思います
その理由は〇にとって良い/悪いからです
例えば〇(事件・出来事・事実)があります
これは〇を示しています (=〇にとって良い/悪い)
よって〇を廃止するべきだと思います
2:Is X effective? 系 機能系 有効無効系 良い悪い系
質問に対する私の答えは〇のような点ではyesですが、例外もあります
その理由は〇にとって良い/悪いからです
例えば〇(事件・出来事・事実)があります
これは〇を示しています (=〇にとって良い/悪い)
よってXが有効だと思います
3:X change Y better?系 変化系 悪化好転系
質問に対する私の答えは〇のような点ではyesだが、例外もあります
第一に私はXがYを良くしたと思います
その理由はXにより社会が便利になったからです
例えばXにより〇をすることが速くなりました
これは〇を示しています
よって私はXによりYが良くなったと思います
4:Is X necessary for society?系 必要不要系 社会系
質問に対する私の答えは〇のような点ではyesですが、例外もあります
私はXが社会に必要だと思います
なぜならXが〇にいい影響を与えるからです
例えば〇のケースがあります
これはXが社会にいい影響を与えていることを示しています
よって私はXが社会に必要だと思います
5:Should A makes more effort to solve problem?
もっとやれ系 努力足りない系 努力してる系
質問に対する私の答えは〇のような点ではyesですが、例外もあります
私はAは問題を解決するためにもっと努力するべきだと思います
その理由は努力をすることにより、〇を改善することが期待できるからです
〇を改善することにより多くの人が幸せになる
例えばこんなケースがある
これは〇をすることにより人にメリットがある点を示している
よって私はAが問題を解決するためにもっと努力するべきだと思います
6:Advantage of X outweigh disadvantage? 系 比較系 利点欠点系
質問に対する私の答えは、〇のような点では利点が上回ると思うが、例外もあります
第一に私はXの利点が欠点を上回ると思います
その理由は利点の方が欠点よりも〇にとって重要だから
例えば〇(事件・出来事・事実)があります
これは〇を影響力が強いことを示しています
よってXの利点が欠点を上回ると思います
7:Is the X is illegal? 系 違法適法系 自由と公共の福祉 比較
質問に対する私の答えは〇のような点ではyesですが、例外もあります
第一に私はXが適法だと思います
なぜなら〇と□を比べた場合、〇の方が社会的に重要だからです
例えば□を重視した場合、✖にとって有利な状況になります
これは結果的に◎に与える損害が大きくなることを示しています
よって私はXが適法だと思います
8:Can A do X? できるかできないか系
質問に対する私の答えは〇の点ではyesですが、例外もあります
第一に私はXが〇をできると思います
その理由は〇だからです
例えば昔は〇で、今は〇に変わった
これは〇できることを示していると思います
よって私はAがXできると思います
9:Too X?系 〇しすぎ
質問に対する私の答えは〇の点ではyesですが、例外もあります
第一に私はAが〇しすぎだと思います
その理由は〇だからです
例えば昔は〇で、今は〇に変わった
これは〇できることを示していると思います
よって私はAが〇しすぎだと思います
10:What is the future of X? 良くなる/悪くなる 過去→今→未来X 列挙系
質問に対する私の答えは〇のような点ではyesですが、例外もあります
その理由は過去にこのような出来事があり、今このような状況になっているので未来は〇になると推測されるからです
例えば今人々は〇する人が多くいます
これは未来が〇になる前兆だということが出来ます
よって私はXの未来は〇になると思います
11:What roll of X?系 列挙系 役割系
なぜなら〇は(人・社会)にとって重要だからです
例えばXが〇することにより〇が良く変化します
これは〇が重要だということを示しています
よって私はXの役割は〇だと思います
12:What is the cause of the X?系 X 〇 因果関係 列挙系
その理由は〇とXに因果関係があるからです
例えば〇が起こることによりXが起こります
これはXと〇に因果関係があることを示しています
よって私はXの原因は〇だと思います
13:What makes X controversial?系 賛否論争系 列挙系
私はXが論争を呼ぶ原因は〇だと思います
その理由は〇の解釈が人によって違うからです
例えばある人はAと主張し、ある人はBと主張しています
これは〇を示しています
よって私はXが論争を呼ぶ原因は〇だと思います
14:What are the countermeasures of X?系 X=問題 打開策=悪い→良いにするもの 列挙系 悪いの原因 原因を改善する方法
私はXの打開策は〇だと思います
その理由はXの原因がAで、〇をすることによりAを改善することができるから
例えば〇のケースがある
これは打開策が昨日することを示しています
よって私はXの打開策は〇だと思います
15:What country has the best X?系 列挙系
私は最高のXを持っている国は〇だと思います
その理由は〇(制度)の性能が一番いいからです
〇の性能はこのようになっています
これにより人は〇の利点を得ることが出来ます
よって私は最高のXを持っている国は〇だと思います
16:Which do you think X or Y系 二択系
質問に対する私の答えは〇という点ではXですが、例外もあります
私はXだと思います
その理由は〇だからです
例えば〇のような事例がありました
これはXであることを示しています
よってXだと思います
英検1級英作文 練習メニュー
私がやっていた英作文の練習メニューは
- タイマースタート(25分)
- 設問を見る
- 設問のパターンを分類する
- 型に当てはめて作文を作る
- タイマーストップ
- 良くできたことの分析
書きやすかったジャンル、筆記スピード、時間内に書ききれたかを記録する - 出来なかったことの分析
表現できなかったことをグーグル翻訳(日本語→英語)を使って調べる
この工程を繰り返して英作文を書くスピードと精度を上げていました。
発音攻略
英検1級の二次試験の評価項目の中には発音があります。
学校の英語の試験で発音が評価されないので練習する機会が少ないせいで発音が苦手だと感じている人は多いのではないでしょうか、私は苦手です。
私は苦手な原因を分析し、2つの要因があると考えました。
それは、
- 正しい単語の音が分からないこと(インプットの問題)
- 単語の音はわかるが、口で再現出来ないこと(アウトプットの問題)
です。
一つ目の正しい単語の音が分からない一番の原因は単語の暗記方法にあると思います。
学校の英語の試験等で単語のテストがある場合に、単語帳に赤シートをかざして黙読しながら暗記する人が多いと思いますが、効率良く意味をインプットできるという利点がある一方、単語の発音を自分のイメージで作って作ってしまって、その音が実際の音とずれてしまう欠点があります。
このせいで、英文を読むときにはその単語を認識できても、聞いた時に認識できず、話しても相手に伝わらないことが起こって今います。
二つ目の単語の音はわかるが、口で再現できない要因は口や下の筋肉が正しく動いていないからだと思います。
英語のネイティブスピーカーも私達も同じ人間なので、彼らに発音できる音は私達にも発音できます。
にもかかわらず、発音できない理由は口や下の筋肉の使い方が間違っているからです。
対策方法
音のインプットの問題を解決するために、スマホやパソコンを活用しましょう。
個別の単語の音を確認する時にはYOUTUBEで調べるのがお勧めです。
例えば「work とwalk 発音」等と検索すれば、大勢の英語講師やネイティブスピーカーが発音のコツや練習方法を公開しています。
また、スマホのオンライン辞書を使えばいつでもどこでも単語の発音を確認することができます。
スピーチ等の英語の文章の読み方・抑揚の付け方を練習する時には グーグル翻訳の読み上げ機能を活用しましょう。
文章を入力してスピーカーボタンを押すとネイティブスピーカーの発音で音を出力してくれるので独学で勉強している人の強い味方になります。
インターネットの強み(発音をすぐ確認できること)を最大限に生かすことを考えると英単語の暗記は本よりもスマホ主体で練習するほうが効果が大きいと思います。
ペース配分
私が考える英検1級リーディングパート攻略の基本的な戦略は、英作文に至るまでに70%の得点率を維持しながら英作文を書く時間(20分から25分)を確保するというものです。
そのための目安となる各設問の時間配分は、下記のとおりです。
リーディング リーディングと作文で100分
第一問 15分位
第二問 15分位
第三問 40分位
第四問 25分位
あまり 5分位
↓の画像は私が実際に立てたペース配分の計画表です。

問題を早く解くうえで大事なことは、解けない問題を見極めて捨てる判断力だと思います。
特に第一問の空欄補充は単語を知らなければいくら考えても答えは出ないので、明らかに違う選択肢を外した後は、ここで間違えても全体で7割を超えればいいと割り切って直観で選択肢を決めて決めて次の問題に進みましょう。
